野菜を育てるためには、「肥料」の他に、「堆肥(たいひ)」が必要です。肥料は野菜が育つための栄養分ですが、堆肥は土壌を改良するためのものです。よく「フカフカの土」と表現されるような、水はけが良く、通気性があって、なおかつ水持ちが良い状態の土にすれば、野菜が良く育ちます。
昨年、米ぬかや油粕を使った「ボカシ肥料」作りをしましたが、今度は堆肥作りも始めようと考えました。
春から秋にかけて、ほぼ毎日行う「草取り」。抜いた草は、「マルチ」として畑にかぶせたり(土の乾燥を防ぎ、野菜を暑さから守るなどの役目があります)、単にその辺に積み上げたりしていました。
雑草や落ち葉は、放っておいてもいずれ分解されて堆肥になりますが、きちんと管理をすれば、より短い期間で、なおかつ良質な堆肥になります。
庭の一角に積み上げた雑草。堆肥にするには単に積み上げるだけではなく、上下を返す「切り返し」という作業が必要ですが、それらをせず、草を積み上げただけの状態です。小山になり、そこから更に雑草が生える・・・というかなりもったいない状態で放置していました。
まずは、堆肥の山に生えてしまった雑草を取り除き、隣に新たな堆肥置き場スペースを作ります。上下を返す切り返しをするためには、置き場を2箇所作ることが必要だからです。
取り除いた雑草を、新たに作る堆肥置き場の一番下に置きます。一番下に置くことにより、重みで堆肥化が促進されます。(内側、下側の方が堆肥化が早く進みます)。
堆肥化促進のため、水と、微生物の働きを活発にするEM菌をふりかけます。米ぬかなどでもOKです。
これまで雑草を積み上げてきた山を切り崩し、EM菌をふりかけた、新たな堆肥の山へかぶせていきます。
大体堆肥になるまでに1年ほどかかるそうですが、雑草を取り除いた内部の土は、今の時点でもかなりフカフカ。良質な土になっているのが分かります(^^)
掘り返していると、良い土の指標である、カブトムシの幼虫が出てきました。デカイ!
幼虫が次々と・・・
鍬を使って掘り返していましたが、案の定、カブトムシの幼虫を「ざっくり」鍬で真っ二つに切断してしまいました・・・! 体内からキャラメルソースのような茶褐色のどろりとした液体が・・・(> <)!
掘り返し作業を続けていると、今度は、冬眠中のカエルも出てきました!
めちゃ「寝起き」みたいな表情をしています(^^;)
初夏~秋にかけてあんなに沢山いたカエルはどこに・・・と思っていたら、こういう場所で冬眠しているのですね!
カブトムシの幼虫やカエルがわんさかいるなら、今後は鍬を使うのをやめようと思いました。作業効率は落ちますが、スコップでやるしかないなぁ。
無事、全ての土を、新たな堆肥の山に積み上げることが出来ました。この山にも、上からEM菌と水をふりかけ、堆肥化の促進をします。
最後にブルーシートをかぶせ、シートが風に吹き飛ばされないよう重石を乗せました。
平らな方には、今後、雑草、プランターの古い土、生ゴミコンポストの中身などを追加していきます。こちらも山になった時点で、また切り返しを行う、この繰り返しです。リサイクルの輪が出来ました(^^)
私の生ゴミコンポスト。
中に入れるのは、野菜くずと卵の殻。肉、魚類はゴキブリ発生の原因にもなるので、私は入れません。
生ゴミコンポストのタネ床は、畑の土、米ぬか、落ち葉を混ぜ合わせたもの。
プランターの古い土。これらも堆肥にし、再生させます。
生ゴミコンポストは土嚢袋の中で1次発酵、次に大きなプランターで1ヶ月ほど2次発酵。その後で、堆肥置き場に加えます。
2次発酵中のプランター。
畑をやっていると、「土」は追加で必要になるので(プランター栽培やジャガイモの増し土など)、生ゴミや雑草で堆肥を増やして行くのが良いですね!
空になったプランターやポットは、春まで使わないのでしまいます。
ところで、昨日は東京でも凍結予想が出ていましたが、私のところもかなり冷え込みました。
朝7時の気温はマイナス8度。
私の寝室はマイナス4度(> <)
加湿のために濡れタオルを部屋に干していたら、タオルが凍っていました(> <)
一体いつまで続くんだ、この寒さは!!
日中の気温も低いので、雪はまだ解けません。相変わらず雪に覆われた私の畑。
でも、今日のお昼頃から部分的に雪が解け、野菜が顔を出してきました!
のらぼう菜の畑
おおお! 生きてる!!
春菊も!! なんという生命力!!
もちろんフキノトウも(^^)
ニンニクも無事みたいです。前日まですっかり雪に埋もれていたので、間違えて踏んでしまいました(^^;)
植物の生命力としぶとさに、驚かされる日々です。私も見習わないとだなぁ~(^^)!