私が、秋冬野菜としてどのような種類の野菜を育てているか、以前このブログでもご紹介しました(その時の記事はこちら)。その際、1袋に入っている野菜のタネの量が多すぎるので、植える場所を確保するのにひと苦労…と書きました。
植える場所を探すのも大変でしたが、ほぼ一斉に大きくなっていく作物を消費するのもまた、大変なことです(^^;) 大根は、蒔く時期を多少ずらしましたが、400粒ちかくの種を蒔きました。私の畑では、売っているものほど大きくは育ちませんが、それでも、大根を毎日1本以上のペースで、葉も一緒に食べていくのは大変で、(これから来る日も来る日も、3食大根になるのか…)と、少しブルーな気持ちになっていました。
そんなある日、「切り干し大根にしたら?」というアドバイスを頂いて、(そうか! その手があったのか!)と安堵して、それ以降、せっせと切り干し大根にしたり、丸ごと干して沢庵にしたり…という作業をしています。野菜は、干すことで甘みや保存性が増すだけでなく、大根などはカルシウムなどの栄養素もアップします(一方でビタミンCや酵素などは失われますが)。
今ではすっかり「干し野菜」の世界にはまり、大根だけでなく、人参、長ネギ、リンゴ、柚子など、あらゆるものを干しては、その食感や味の変化を楽しむようになりました。これから何度かに分けて、干し野菜にしたものをご紹介していきます♪ 初回は沢庵です!
まずは、畑で大根を収穫。沢庵の作り方については、ネットで「昔ながらの…」とか「本格…」とかいう言葉を添えて沢庵を検索すれば、大根を干すところから始める沢庵づくりのページがヒットします(^^)
干して乾燥させるために、あまり太すぎない方が良く(太いと乾燥しづらい)、なおかつ、用意する大根の太さをそろえる方が、仕上がり具合が均一となって良いそうです。
…そうは言っても、私の畑の場合は、育ち具合がバラバラですが(^^;)
大根はきれいに洗って、葉を切り落とします。沢庵漬けでは、この「葉」も大事な役目があるので、捨てたり食べたりせず、葉も干します。
葉は、自転車のカゴに干すことにします(^^)
次に、大根の根の部分。たわしで泥を落とし、水気をよく拭きます。
大根を干す際の縛り方も、ネットで出てきます。ただし、人によって微妙に縛り方が違います。
縛るための紐を用意。太い紐の方が、大根に縛った跡がつきにくくて良いそうです。物置から、ロープを探してきました。
気分は縄師(^^)/
でも、この頑丈で立派なロープよりも、そのロープを束ねているナイロン紐の方が使い勝手が良さそうです(^^;)
ナイロン紐の方を使うことにしました。
大根の縛り方を、YouTubeの動画で見ながら実践! 今や、「おばあちゃんの知恵」は、YouTubeで伝授されるのですね~~
紐の長さが足りなかったので、大根の数を5本に減らしましたが、見よう見まねで、それっぽく縛ることが出来ました!!
大根の緊縛ですよ!!
早速、軒下に吊るします。大根は、乾燥が進むにつれ萎びてくるのですが、この縛り方ならば、大根が細くなっても抜け落ちないそうです。昔の人の知恵はすごい!!
自転車のカゴに干していた葉も、一緒に軒下に吊るしました。わ~、なんだか、昔ながらの農家のような風景だわ(^^)
シルエットもきれい(^^)
干し野菜は、断面が広いほど、厚さが薄いほど乾燥が早いので、丸のままの大根は、乾燥するのにとても時間がかかります。乾燥開始5日目では、まだこの程度。
ネットによれば、乾燥の目安は「つ」の字。大根が萎びて、「つ」という字になるぐらいがちょうどよく、大体2週間ぐらいかかるそうです。「の」の字まで干してしまうと、水分が少なくなる分、保存性はさらに高まりますが、食感は固すぎるのだそう。
毎日、お日様が出ると外に干し、夕暮れになると家の中にしまい…という作業を気長に繰り返します。
ちょうど2週間目になる頃に、外出が続いてしまい、結局、3週間近く干してしまいました。素人目にも「つ」の字を超えてしまった感満載…(> <)。大丈夫かな~。
こんなに乾燥してしまって、水分がちゃんと出てくるのかしら…
やっと時間が取れた日に、沢庵漬けの仕込みをすることにしました。
仕込みの材料。大根、葉、ぬか、塩、砂糖のほか、後はお好みで、ウコン(色づけ)、干した果物の皮(甘み、まろやかさ)、唐辛子(アクセント)などを加えます。
各材料の分量(目安)
米ぬか(大根の重さの10~20%)
粗塩(同3~5%)
砂糖(同1~4%)
干した果物の皮は、私は柿を用意しました(リンゴなどもおすすめだそうです)。
頂きものの、美味しいウコン粉末(^^)
容器の底に、まずぬかを敷き、大根を入れ、葉以外の材料をよく混ぜて加えます。
大根に、きちんとぬかなどが被さるように納めたら、上から葉を被せます。沢庵漬けは、しばらくすると水分が出てくるそうですが、葉は、余分な水分を吸い取る役目もあるそうです。
葉の上に塩をふります(カビ防止。焼酎でも良い)。
全ての材料を入れたら、袋の中の空気を抜いて、きつく口を結びます。空気に触れると、カビが発生してしまうためです。
重石を乗せて、2週間ほど待ちます。ネットによると、その間、水分が上がってくるそうなのですが、私は干し過ぎたからか、十分な水分が上がってきませんでした(T T)。その場合は、「4%程度の塩水を加える」と書かれていたので、そうしました。
目安では、2週間ほどで完成するとのことだったので、2週間後に開けてみることにしました。
やはり水分は少ないようです。こりゃぁ失敗かなぁ…。
完成後は、重石は必要ないので、タッパーに移し替えます。
沢庵がカビないよう、ぬかや大根の葉もタッパーに入れて、沢庵に被せます。
失敗作かもしれませんが、せっかく出来上がった沢庵を試食してみることに!
この日のお昼ご飯。頂き物の冷凍カニと長ネギに、無人販売所で買った巨大カボチャ、干した柚子などを加え、蒸し焼きにしました。味付けはハーブソルトのみ。はい、いつものように自分で適当に作る、創作料理です(^^)
出来上がり!
干し柚子を使いましたが、蒸し焼きではフレッシュな柚子の方が向いているな~と思いました。蒸し焼き程度では、柚子が柔らかくならないのです。(その後、干し柚子を熱いカリン茶に入れたら柔らかくなり、なおかつ良い香りも出てきて合いました^^)。その点を除けば、プリプリのカニから良い出汁が出て、とても美味しかったです(^^)
それにしても大根が、こんなにコンパクトな沢庵になるとは! この小さなお皿に載っているのが、大根丸ごと1本分なんですよ!
気になる沢庵の「味」ですが、ポリポリとした歯ごたえ、そして味ともに、きちんと「沢庵」になっていたのには驚きました。でもやはり、水分が抜けすぎで、もっとみずみずしい沢庵の方が美味しいだろうな…と思いました。
その後もネットで検索していたら、とあるサイトには、「5日間干した大根で作る沢庵が一番おいしい」と書いてありました(!)。5日間なんて、ずいぶん短い時間です。好みもあるかもしれませんが、みずみずしさを持った沢庵を作るなら、5日程度が良いのかもしれません。
現在、5日だけ干した大根で作る沢庵に、再チャレンジ中です♪
以上、シワシワ♡干し野菜の世界(沢庵編)でした(^^)