昨年、(珍しいなり方をする柿だなぁ)と眺めていた「カラスウリ」ですが(^^;)、今年もまた赤い実がなっていたので、何かに活用できないかと考えました。
私は「柿」と勘違いしていたくらいですから、カラスウリをこれまで見たことはありませんでしたし、何に使うものなのか、食べられるのかも、全く分かりません。
利用法についてネットで検索したところ、「未熟な実は漬物として食べられる」、「熟した実は食べられない」、「昔はあかぎれや手荒れに、実の中の果汁を擦りつけた」と書いてありました。
でも、主な利用法はそれぐらいで、現在カラスウリを活用している人の事例は、他の薬草に比べたらとても少ないのでした(単にネットに載せている人が少ないだけなのかもしれないですが)。
念のため、ご近所さん(推定年齢80代)にも聞きに行ったところ、カラスウリは食べられるものではなく、子供の頃は実の中身を手に擦り付けてあかぎれを治した…と、まるで(この人がブログを書いているんじゃないか)と思えるほど、ブロガーたちと同じことを話していました。なるほど~。
カラスウリは、細いツルを他の樹木に巻き付けるというのが特徴です。よく日があたるように、高い木ならばその木のとても高いところに実をつけるそうです。実際、私の家でも、高さ10メートルほどのところにたくさん実が絡まっていました。
光学ズームで実を撮影(^^;)
さすがにこんな高いところにあるのは取れないので、わりと低い位置にある実を、脚立を使って取ることにしました。
脚立を使わなくても取れる場所にも発見♪
こんな場所なら余裕~~♬
無理なく取れる範囲のカラスウリで、これだけ収穫できました(^^)
う~~~ん、でも、あの高いところに沢山なっている実、取りたいなぁ…! 高さ10メートルはあるだろうけどねぇ…!
しばし考え、家の中に戻り、高所のカラスウリをゲットするための道具を準備。
水を入れた大小のペットボトル、ボール代わりのサイコロ状の木材を用意しました。これらを実がなっている周辺めがけて投げて、実を落とすという作戦です!!
とりあえず木材を投げることから始めました。
…
おいおい、無理だろ(^^;)
木材は、枝の間をすり抜け、実やツタにはかすりもしません(^^;)
これ、UFOキャッチャーの200倍ぐらい難しい…!!
20投目ぐらいで実に当たるかと思ったら、枝の間に挟まってしまったり(T T)
挟まった木材を落とそうと、今度はペットボトルを投げたり…
真冬の朝なのに、汗だく!!
それでも10分ほど投げ続けていると、いくつかは落下してきました。
何が難しくさせているのかといえば、カラスウリが「ツタ」に生えているからです。もし、当該の「木」になっている実ならば、枝に木材が直撃すれば、実は落ちてきます。でも、ツタはたとえ木材がぶつかっても「暖簾」のようにゆらゆら、ぶらぶらと揺れるだけで、実が落ちてこないのです…(> <)
木材&ペットボトル作戦は、ツタに生える実には不向きかも…と(やっと)気づき、今度は長い竹を使うことにしました。
しかし、カラスウリが巻き付いている木自体、枝が複雑に絡んで生えている木で、竹は思ったように動かすことが出来ません(^^;)
…どうするか…
最終的には、花梨の実を収穫した時同様、「木を揺さぶる」作戦しかない!と思い、木の、一番大きく揺らせそうな部分をつかみ、思いっきり木を揺さぶりました。
しかし、木に直接なっていた花梨の実とは違い、カラスウリは木を激しく揺らしても、しょせんツタがゆらゆらと揺れるだけ…。まったく、人間泣かせの実です(^^;)
それでも辛抱強く揺らし続けること10分ほど。なんと、ほとんどの実が最終的には地上に落ちてきたのでした!!
1個だけ残して作業終了(^^)
こんなに収穫できました♬
気がついたら、手から血が! 作業の激しさを物語っています(^^;)
包丁で中を割ってみます。
中身は意外とジューシーな感じ! この中身を擦り付けると手荒れに良いわけですね~~
私は中身をスプーンでくりぬいてホワイトリカーに漬け、「チンキ」にしようと考えました。
中身をすべてくりぬき、ホワイトリカーを注いで軽くかき混ぜると、すぐに濃厚な黄色いエキスになりました。
うわぁ、これは「すごい効く」か、「肌がめちゃくちゃになる」のどちらかだろうなぁ。とにかく、作用が強烈そう…(> <)
レッツ人体実験ですね~~♪
ところで、カラスウリの実の利用法として、「タネをお財布に入れる」というのも、ネットに書いてありました。カラスウリの種はカマキリの頭のような形をしていて、それが「打ち出の小槌」のようにも見えることから、「お金が増える縁起物」として、昔はお財布に入れていたのだそうです。
私も種をいくつか残しておいて、乾燥させることにしました。
種は、ゼリー状のものに覆われているので、水でぬめりを取ります。
これが種。確かにカマキリの頭みたい(^^)
乾くと、今度は金色になっていくとも、ネットには書いてありました。それも縁起のよさとして捉えられているのかも。どんな風に色が変わっていくのか楽しみです(^^)/
ところで、種のヌメリをすすいだ際の黄色い汁を、ハンドクリームと混ぜて恐る恐る手に塗ってみました。特になんの刺激も臭いも感じなかったのですが、午後、編集作業をして、6時間ほど経った今も、普段より手がしっとりしているみたい!?
いや、単なるプラシーボ効果なのかもしれませんが(^^;)
以上、カラスウリのチンキ作りについてでした!