続いて、翌日に届いたブログ記事削除の要請に対する、私の回答書を掲載します。
こちらのかた(Bさん)は、私に無断で写真を撮影・投稿され、それによってプライバシーと肖像権が侵害されたと主張しています。これまでBさんは、主にFacebook上で、私に対して批判や抗議をしていました。私からすれば、それらは事実と異なる批判内容ではありましたが、これまで私は、公の場で反論はしませんでした。それは、私が反論することで、写真の本来の(メインの)メッセージではないBさんの存在に、むしろ注目が集まってしまうのを避けるためでした。
しかし今回、Bさんはサーバー会社に削除の要請をされましたので、私の方も詳細に理由を述べて反論する回答書を作成しました。以下に、権利侵害だとするBさんの主張の抜粋をまず再掲し、続いて、それに対する私の回答書を以下に貼りつけます。
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<掲載されている情報>
私の寝ている、寝ぼけている姿を無断で撮影され(URL2~URL5が該当)、webページ上にて公開されている(URL1)。
URL2~URL5の画像下部で寝ころんだ姿で写っているのが私です。
【参考:問題となっている画像4枚(クリックすると画像を閲覧できます)】
[URL2]
[URL3]
[URL5]
<侵害情報等>
・侵害されたとする権利
プライバシー侵害、肖像権
・権利が侵害されたとする理由(被害の状況など)
公開していない私の顔写真を公開され、精神的苦痛を被った。
ページの閲覧者から笑いものにされるなどの被害を被った。
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GMOインターネット株式会社 御中
回答書
貴社から照会のあった次の侵害情報の取扱いについては、下記のとおり回答します。
記
[回答内容](いずれかに○)
( )送信防止措置を講じることに同意し、問題の情報については、削除しました。
( )貴社が送信防止措置を講じることに同意します。
( ○ )送信防止措置を講じることに同意しません。
[同意しない理由]
別紙1&2をご参照ください。
以上
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<別紙1> 作成者:早川由美子
貴社による送信防止措置を講じることに「同意しない」という理由を、以下にご説明します。
当該ブログ記事と、その本文中で使用されている写真4枚について、送信防止措置を依頼された方(以下Bさん)は、依頼書の中で、「私の寝ている、寝ぼけている姿を無断で撮影され(URL2~URL5が該当)、webページ上にて公開されている(URL1)。URL2~URL5の画像下部で寝ころんだ姿で写っているのが私です」と書いています。
撮影時に、Bさんは寝ていたもしくは寝ぼけていた状態ではなく、意識がある状態でした。そして、これらの写真はBさんに無断で撮影したものではありません。以下、撮影当時の状況を説明します。
このブログが書かれた経緯は、「お問い合わせ番号:XXXXX」に関する回答書 <別紙>をご参照くださればと思いますが、私はAさんからLINEグループを強制退会させられ、Twitter上では根拠なき名誉毀損をされました。Aさんが私をLINEグループから強制退会させた際、「りべるたん」関係者10名が、「りべるたんの現状を憂う会」を結成し、Aさんのそれまでの私や他の運営者たちに対する攻撃的な言動に抗議し、Aさんの「りべるたん」からの除名を求める要望書を、2018年4月25日、「りべるたん」宛てに送付しました。
しかし、同日に開催された「りべるたん」運営者会議では、「りべるたんの現状を憂う会」からの要望書は審議しないということになり、本来、被害者であり、被害を訴えた側の私に対して、「りべるたん出禁、りべるたんのメーリングリスト及びLINEグループ退会、現在制作中の映画の公開を禁止する」などという、全く筋違いの提案が出され、なんと賛成多数で可決されてしまいました。(この決定に関しては、「りべるたん」内外で非難する人が多くいます)。
私は「りべるたん」を休会中なので、その日の会議には出席していませんでした。私を裁判で訴えると脅し、なおかつ名誉毀損のツイートをしたAさんは、その会議に出席していました。私は被害を受け、その被害を訴えていた側ですが、なぜ私に対してこのような決定がなされるのか、全く理解ができませんでした。ちなみに、この日の会議では、Aさんには何の処分も下されませんでした。
「りべるたん出禁、りべるたんのメーリングリスト及びLINEグループ退会、現在制作中の映画の公開を禁止する」などという、そもそも筋違いではあるが、最も重い処分を下そうとするならば、普通は、その被処分者(わたし)に、経緯や事情についてヒアリングなどをするのが当然です。しかし、何の連絡も、メールも電話もなく、処分は一方的に決まりました。出禁・退会はもちろん不当な処分ですが、さらに、今回の件に全く無関係な、私の自主制作映画について「公開禁止」と決定するとは、もう狂気の沙汰であると憤慨しました。
私が現在編集している映画『革命前夜』は、「りべるたん」に関わる人たちが多く登場する映画ではありますが、「りべるたん」という団体そのものを描く内容ではありません。なので、団体としての「りべるたん」に、映画の制作や公開の許可を求めたことはありません。
また、私の映画は、100%私の自主企画・自己資金で制作している作品で、「りべるたん」から制作を依頼されて作っているのではありません。そして、「りべるたん」は、私の映画に対して、これまでに1円たりとも、カンパや資金提供もしていません。よって、「りべるたん」は、私の映画の制作・公開・著作権について、なんらの権利、責任及び義務を有しません。なのに、なぜ「りべるたん」は、「映画の公開禁止」などということを、自分たちが決定できると思うのでしょうか?!
その日の「りべるたん」運営者会議は、男女合わせて10名以上が参加したと聞きましたが、一体この人たちは何様なんだ?!、自分たちが大きな権力を持っているとでも勘違いしているのか?!と、もう、怒りを通り越して、私は呆れて笑ってしまいました。
私は、「りべるたん」の、このバカげた決定にユーモアを持って抗議しようと、5月12日~13日にかけて、「りべるたん」と「りべるたんの現状を憂う会」関係者の話し合いが「りべるたん」で行われた際、自分のビデオカメラと三脚を持参し、「りべるたん」の1階窓から入る自分の姿を、「自撮り」しました。
「りべるたん」はこれまでに数回、警察による家宅捜索を受けたことがあります(私はそれらの家宅捜索は不当だと思っています)。2015年9月の家宅捜索の際、公安警察は1階の窓から侵入しました。家宅捜索について報じた日刊ゲンダイの記事では、窓から侵入する公安警察の写真が掲載されています。
突然、「りべるたん」の「招かれざる客」となってしまった「出禁」の私は、自身を同じく「りべるたんの招かれざる客=公安警察」になぞらえ、1階窓から侵入する映像を撮影しようと考えました。(ブログに掲載し、Bさんが削除を求めている4枚の写真は、その時撮影した動画から切り出した静止画像です)。
5月13日の朝、「りべるたん」のリビングで、部屋中央に置かれたコタツテーブルの上に三脚を設置し、窓全体が映るようにビデオカメラを固定しました。カメラを固定した時点で、すぐに録画をはじめました。
録画を開始した状態で、私はリビング(せいぜい10畳程度の広さ)にいた「りべるたん」の運営者6名ほどに、「撮影をするから、映り込みたくない人はどいて!」と大きな声で言いました。その時、窓近くのベッドに横たわってスマホを操作していたBさんは、私から1メートルぐらいしか離れていなかったので、私の声は十分聴こえる距離にいましたが、Bさんはベッドから移動しませんでした。ただ、Bさんのすぐ隣にいた2名は、私が「映り込みたくない人はどいて!」と大きな声で言った際に、その場からすぐに移動しました。
シェアハウスとして複数の人が暮らし、また、シェアスペース&イベントスペースとして不特定多数が来訪する「りべるたん」では、リビングなどの共用部分で写真や動画を撮影する際には、撮影者にもよりますが(何も言わないで撮る人もいます)、「撮ります!」等、ある程度の大きな声で言い、その時に何の要求(「撮らないで」、「自分にはモザイクをかけて」等)もなければ、撮影したものをそのままネットに公開しています。
私はこの日、これから撮影する、映りたくない人はどいて、と、その部屋にいる人全員に聞こえるような大きな声で言ったので、事前に十分な注意喚起を行ったと言えます(そのやり取りは動画に記録されています)。そのような配慮の上で撮影したので、「無断で撮影したもの」ではありません。
動画にも記録されていますが、私が撮影に関して注意喚起をした際や、そのあと、実際に窓から入る様子を撮影している間も、Bさんは「寝ていた」り、「寝ぼけていた」という状態ではなく、終始スマホを操作していました。私は窓から入るのに苦戦し、また、「テイク2」として合計2回、窓から入る様子を撮影したので、撮影にはかなりの時間がかかりました。しかしその間、Bさんからは「撮らないで」とか「写り込みたくない」と言われることは一度もなく、Bさんは終始スマホを操作していました。
私は、撮影に関して十分な注意喚起を事前に行い、なおかつ、Bさんは意識があると言える状態でしたので、「寝ている・寝ぼけている状態のBさんを、私が無断で撮影した」という指摘は、事実と大きく異なります。
また、「送信防止措置依頼書」の中で、Bさんは「公開していない私の顔写真を公開され、精神的苦痛を被った」と主張していますが、私はそれにも同意しません。
なぜなら私は、今回の「りべるたん」の件とは無関係に、2018年5月1日のメーデーを取材し、そこで撮影した写真をFacebookのアルバムにアップしたのですが、そのアルバムの中でBさんが写っている写真5枚に、Bさんは自らをタグ付けしました。(別紙2のスクリーンショット画像参照)
写真アルバムURL: 【※※ブログでは割愛※※】
そのアルバムは「公開」設定なので、全世界の人が閲覧可能です。そして、Bさんが自らをタグ付けした写真5枚は、すべて正面から、はっきりとBさんの顔が認識できる状態のものばかりです。ですので、Bさんは「顔写真を公開していない」と主張されていますが、私が当該ブログ記事を更新する以前より(最初に当該ブログ記事を書いたのは2018年4月29日ですが、当該写真4枚を追加して更新をしたのは2018年5月25日です)、Bさんは私のFacebookの公開アルバム上で、ご自身の顔にタグ付けをしていたのですから、「顔写真を(ネット上で)公開していない」という主張は、事実に反します。
また、Bさんが今回問題としている私のブログ記事内の写真4枚は、ほとんど個人の顔が判別・特定できるような状態とは言えないものばかりです。1枚は横顔がわずかに写った程度、残り3枚は、スマホを操作する手で顔はほとんど隠れています。なぜ、ほんの少ししか写り込んでいない当該ブログ記事の写真を問題視し、正面からばっちり写っているFacebookの公開アルバムには、ご自身をタグ付けするのか、私には矛盾しているように思えます。
また、Bさんは「ページの閲覧者から笑いものにされるなどの被害を被った」とも主張されていますが、そもそも当該写真の撮影意図は、「りべるたんから出禁を食らった映画監督が、公安警察よろしく窓から侵入し、出禁&映画の公開禁止処分に抗議する」ということですから、写真下部にほんの少し写り込んでいるBさんは、この撮影意図から外れた存在です。当該ブログ記事、そして当該写真を見た人が「笑う」とすれば、それは窓から侵入する「私」に向けた笑いであるはずで、「笑いもの」となっているのは「私」なのです。
当該ブログ記事と当該写真を見た人が、私の姿を見て笑ってくださるとすれば、作者としてこれほどうれしいことはありません。なぜなら、「りべるたん」の非常識な処分決定に、ユーモアを持って抗議するために、窓から入る映像(写真)を撮ったのですから。
当該ブログ記事と当該写真を見て笑う人たちの目には、Bさんが写真下部で横たわっている姿は、ほとんど入っていない(関心がない)と思います。よって、当該ブログ記事と当該写真を見た人が笑ったとしても、それはBさんに向けられた笑いではないため、Bさんが被害を被っているとは言えません。
よって、Bさんの「公開していない私の顔写真を公開され、精神的苦痛を被った。ページの閲覧者から笑いものにされるなどの被害を被った」という主張は、いずれも事実と異なると私は主張します。
以上が、貴社による送信防止措置を講じることに「同意しない」という理由です。内容について、分かりにくい部分やさらに説明を要する部分などがございましたら、ご連絡ください。ご説明させていただきます。
なお、私は、貴社による送信防止措置を講じることに「同意しない」という立場ですが、今後、本件でAさんが私を訴え、裁判となった場合、最高裁判所の判決で当該ブログ記事の削除を命じられましたら、貴社からの連絡を待つまでもなく、私は自ら速やかに当該ブログ記事を削除しますことをここにお約束します。
どうぞよろしくお願い致します。
早川由美子
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(※最後の段落中の、「今後、本件でAさんが私を訴え、裁判となった場合…」という部分は、本当は「今後、本件でBさんが私を訴え…」とするつもりでしたが、Aさんと書いて提出してしまいましたので、原文通りそのまま掲載しました。)
別紙2は、Facebookの公開アルバムで、Bさんがご自身をタグ付けした写真5枚のスクリーンショット画像です。別紙2はブログでは割愛します。
こちらも、サーバー会社に送付後、先に送った回答書に対する返答と同じメールが私宛に届きました。
また今後進展がありましたら、ご報告します。
以上、ブログ記事削除要請に対する、私からの回答書でした!