先日、家の中に今季初のムカデが出現したと書きましたが、ムカデと並ぶ田舎暮らしの天敵は、(私にとっては)「スズメバチ」です。
住み始めた年は、10回以上もスズメバチが家屋に浸入し、もう、それはそれは恐怖でした…!
スズメバチがぶ~んと飛ぶ音は、夏場の草刈り機の音によく似ています。なので、最初は(草取りをしている)ぐらいにしか感じないのですが、やがて(んん? 部屋の中で草取り??)と不思議に思うと、頭上をスズメバチが飛んでいたりするのです…(> <)!
こういう時のために、家の何か所かに「スズメバチジェット」という、スズメバチ専用のスプレーが置いてあるのですが、やはりスズメバチと対峙して、適切な距離と角度でそのスプレーを吹きかけるというのは、もう「殺るか殺られるか」みたいな世界なんですよ。何度かやりましたが、ほんと、心臓に悪いです(> <)
昨年は、スズメバチ対策として試しに換気扇を塞いでみたところ、スズメバチの侵入は2回だけでした! しかも、その2回というのは、家に遊びに来た人が窓を開けっぱなしにしたままベランダに出たので、それで入ってきたもの。…となると、今までの侵入は換気扇によるところが大きそうです。もし、家の中になぜか侵入してくるスズメバチに悩む方がいたら、換気扇を疑ってみても良いかもしれません。
家の中に入ってこなくなったとはいえ、外に出れば相変わらず、ハチはブンブン飛んでいます。アシナガ蜂、黄色スズメバチ、そしてオオスズメバチまで…(> <)。でも、自然の豊かな場所に住んでいる限り、これらのハチとも共存するしかありません。そのためには、ハチの生態や行動パターンを良く知ることが大切です。
私もまだ詳しいとは言えませんが、基本的な対策としては、ハチは黒いものに向かってくる習性があるので、春~秋の畑仕事では、黒っぽい服を着ないようします。(ハチ駆除の業者は、全身白の防護服を着ていますね!)その他には、ハチは匂いにも寄ってくるため、香水や、香料の強い化粧品をつけないこと。外で作業をするときには羽音に注意して、近くにいると感じたらじっと動かないこと。ハチを頻繁に見かけて、巣がありそうと思われる場所には近づかないこと。
大まかには、以上のようなことに気をつけながら、生活をしています。
そして、なるべくハチが少ない環境にするために欠かせないのがこちら。
その名も、「ハチ激取れ」!
4~5月にかけては、女王バチが営巣をする時期なので、このタイミングを逃さず「ハチ激取れ」を設置するのが大切です。女王バチを仕留めれば、働きバチは生まれません(でも、ハチ激取れの効果は40~50日しか持続しないので、6月ごろにさらに追加で設置します)。
この「ハチ激取れ」、面白いぐらいハチが引っかかります。1つの容器に30匹ぐらいは入ってる感じ。
ハチは主に日中に行動するので、設置は、朝または晩に行います。私は今朝早くに設置をしました。
梅の木に2個設置!
小さな梅の実が、すでにたくさんつき始めていました(^^)。収穫が楽しみです♪
表庭&裏庭の合計6か所に設置しました。
無事設置が完了して、ひとまず安心です(^^)
ところで、今日は編集作業の時間を1時間削って、講演の準備をしました。今週の土曜日(14日)に、神奈川県高座郡の寒川町で、『インド日記』の上映と講演があるからです。(上映会の詳細については、こちらをご覧ください)。
なんと、この寒川での上映会は、1年前に開催希望の連絡を頂いたのでした。今までで、一番前もっての申し込みです(^^)
ちょうど1年前、NHKのラジオ番組「ラジオ深夜便」に出演したのですが、その放送を聴いた「住みよい町・さむかわにする会」の理事長・鈴木さんが、『インド日記』に興味を持ち、連絡をくださったのです。
その後、上映会について詳細をやりとりし、先月は寒川を訪ねても来ました。上映会前に、「打合せ」をすることは多々ありますが、まぁまぁ遠方の距離を、上映会前に訪ねていくというのは、私にとっては初めてのことです。
しかし、こちらの「住みよい町・さむかわにする会」では、イベントに合わせて会報を発行し、宣伝をするのが通例となっているそうで、今回も、会報の巻頭対談(!)作成に合わせて、事前に寒川を訪れ、理事長の鈴木さんと対談させていただきました。
ちなみに、参考資料として前号の会報を頂いたのですが、前回のゲストは、世界的なピアニストの梯剛之(かけはしたけし)さん…
…梯さんの次が私って、ストライクゾーンが広すぎでしょ(^^;)!
落差がありすぎるのでは?と気おくれしつつも、寒川に向かいます。
なんと、寒川駅まで迎えに来てくださった車はジャガーでした…!
車の中、総皮張りだぁ~~~
なんだか落ち着かない気持ちで、後部座席に座っていました。私の家は、庭が舗装されていないので、靴が泥だらけになってしまうのです。長靴に限らず、パンプスもブーツも、あらゆる靴の底が泥だらけ。そんな靴で、ジャガーに乗って汚しては…と、気になって仕方がありませんでした。
ジャガーなんかより、軽トラの助手席の方がよっぽど快適!
なんなら、軽トラの荷台に私を積んでくれ!
そんなことを思いながら、しばしのドライブ。まず到着したのは、寒川の名所・寒川神社。
寒川町観光協会・副会長の森さんが、丁寧に説明してくださいました。
ご祈祷を受けた人のみ入苑できる、神嶽山神苑。手入れが行き届いてる感がハンパない庭園です!
この日はひな祭りでした(^^)
寒川神社見学のあとは、上映会場の寒川総合体育館を下見。
多目的室での上映です。
無事、会報用の対談を終え、夜は鈴木さんのお宅へ。メンバー数人が集まって、夕食会を開いてくださいました。
会では、地域の休耕田を利用して、無農薬のお米作りもしています。また、農業をやっている人も多く、食卓のごちそうには自家製の野菜が沢山使われていました。ほんと、贅沢で豊かな暮らしだなぁ~~
ラジオを聴いて私を知った鈴木さんからは、「雲の上にいるような人とこんな風に話せるなんて…」と、何度か言われました。
う~~~む。私を知る人からすれば、爆笑ものの発言ですが、やっぱり「腐ってもNHK」なのか、その効果ってなんだかんだすごいんですね…???
ま、そうは言っても、間違った認識は正すべきですので、私は「雲の上どころか、毎日地べたを這いつくばって生きていますw」と言っておきました。謙遜じゃなくて、リアルに毎日、土まみれになってますから(^^;)
この日は鈴木さんのお宅に泊めていただき、翌朝は湘南へ。寒川から湘南までは、なんと車でたったの10分!
目の前に広がる海に興奮しつつも、私の目はあるものに釘付け!
ドローンに小型ビデオカメラを搭載して、撮影する一団が!
初めて見るドローンに興味津々!
ドローンを使った空撮なんて、めちゃめちゃ面白そう! 次回作を撮るときには、ドローン導入決定だな!
「仕立」「船宿」「乗合」とか、普段、海と関係のない生活をしている人には、あまり馴染みのないワードが並びます。これだけで、分かる人にはわかり、響く人には響くんでしょうねぇ。
ところ変われば…で、洗濯もの干しにワカメが干してありました(^^)
せっかくなので、生ワカメを買って帰りました。
そのあとは、寒川町のシクラメン農家、「根岸農園」に連れて行っていただきました。
温室で栽培されているシクラメンや、鑑賞用のバナナ、プルメリアなどを見せていただきました。こちらのシクラメンは、毎年すぐ売り切れてしまうほどの人気なのだそうです。
栽培中のシクラメン。
バナナの苗。
ビニールハウス内部の様子。
野菜も大規模に栽培されていて、敷地内には大きなたい肥の山がありました。私の庭にもたい肥の山はありますが、プロ農家はさすがに規模が違いますね!
畑の野菜をお土産にいただきました(^^)
農家の場合、屋外の洗い場や、作業台などがきちんと備わっていて、うらやましい限りです。
変わった形のブロッコリー、「ロマネスコ」も頂きました(^^)
鈴木さんの畑のブロッコリーも頂いて帰りました♪
湘南の海岸で買った生ワカメ。
なんだか、観光だけして帰ってきたかのような文面ですが、寒川町の現状についても、ばっちり詳しく聞いてきました。過疎、高齢化、空き家、休耕田等、私が今住んでいる地域とたくさんの共通点がありました。
…というより、これらは日本全国に無数に存在する「これといった強みのない片田舎」に、共通する問題なのだと思います。
私も片田舎で暮らし始めて、これらの問題を日々実感しつつも、一方でその「可能性」も感じ始めています。まだまだ「なんちゃって田舎暮らし」の初心者ではありますが、講演は、私の現在の暮らしも交えた内容で、構成してみました。どんな反応があるか、楽しみ&ドキドキです…!
上映会は、もちろん外部からの参加も出来ますので、ご都合のあう方はぜひいらしてください。
2018年4月14日(土)開場13:00、開映13:30
会場:寒川総合体育館・多目的室(神奈川県高座郡寒川町宮山275)
前売り:1,000円(一般)、800円(会員)
当日:1,300円
主催:非営利型一般社団法人 住みよい町・さむかわにする会
後援:寒川町教育委員会
お待ちしています!