世の中に、それこそたくさんの家族・家庭がありますが、「通信」を長期間にわたって発行し続ける家族というのは、珍しいのではないかと思います。
数年前、日野市で『標的の村』というドキュメンタリー映画の自主上映会があり、私はそこでたにしょうこさんと知り合いました。以来、年2回(だったかな?)、2家族共同で発行されている「おひさまはらっぱ」という通信を、送っていただいています。
通信では、親たち、子供たちが、それぞれ前号以降、経験したことや感じたことなどが、手書き文字&イラストなども交えながら綴られています。
そもそも、よその家族の成長記を読む機会自体があまりありませんが、たまにあったとしても、大抵は子どもの成長を中心にまとめられることが多いものでしょう。それはそれで、もちろん自然なことだと思いますが、ここ何号かのたにさんの発展は、子どもたちのそれを追い越してしまっているのです(^^)!
たにさんは、昨年の4月から、地元・日野で「つながるシネマ」という映画上映会を始めました。映画配給会社のユナイテッド・ピープルと、上映の年間個人契約(そんなものがあるんですね!)を結び、ユナイテッド…が配給権を持つ映画の、自主上映会を開催しています。
昨年の上映会について(「おひさまはらっぱ」より)
今回の「おひさまはらっぱ」には、たにさんが世の中についてどのように感じ、自分は何をすべきかと考え、どんな思いで映画の上映会を開催するようになったか…といったことが、熱く語られていました。
文章をブログで紹介してもOKとのことでしたので、ここにご紹介させていただきます。
映画の作り手が熱い(熱すぎる?)のは一般的なことかもしれませんが、その映画を上映する人たちもまた、とても個性的で熱い人たちだ…というのは、あまり知られていないように思います。しかし、各地で自主上映会を開催されている方たちと会うと(地方に行けば行くほど?)、すごい熱意がある人たちなんだな!と驚いてしまいます。
特に、問題作とされて、はじめは映画館も興行を尻込みしたような作品や、街宣車の攻撃を受けそうな作品の自主上映の場合に、各地の自主上映会の主催者たちが、どのような熱意と覚悟を持って上映会を開催してきたか、公共の会場を借りるのにどんな苦労があったか、当日の事件エピソードなどを聞いたりすると、もうそれ自体がドキュメンタリー!みたいな感動を覚えます(^^)
普段、映画や作り手については語られる機会が多いかもしれませんが、それらを上映しようと思った人たちの思いや人生が、表に出てくる機会は少ないように思います。それはとても残念なこと! きっと、その映画を上映しようと思ったのは、その人の人生となんらか交差する理由やタイミングが合ったはずで、上映会をすることで、単に映画を観てもらうだけでなく、その人自身にもまた新たな出会い・つながりが生まれていく…その過程にはきっと、無数のエピソードがあるはずなのに…! たにさんが書かれた文章を読みながら、改めてそんなことを考えました。
次回の「つながるシネマ」は、1月7日(日)14:00から、会場は七生公会堂(日野市)です。『ZAN ジュゴンが姿を見せるとき』というドキュメンタリー映画の上映で、上映のあとには、元山仁士郎(もとやま・じんしろう)さんによるお話とトークシェアも予定されています。
上映会の詳細や今後の予定は、「つながるシネマ」Facebookページをご覧ください。
つながるシネマで広がるすてきなつながり。お近くの方&ご都合の合う方は、参加してみてください♬