私が2009年に制作したドキュメンタリー『ブライアンと仲間たち』に、メインキャストのひとりとして登場するおじいさん、バニー。
現在88歳である彼が、訪英中のトランプ米大統領に抗議する、ロンドンの大規模デモでインタビューに応じた記事が、英メディア・METRO(メトロ)で紹介されています!
記事はこちら。記事の中には、バニーのインタビュー動画もあります。
(Captured image from METRO)
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記事の概要:
トランプ米大統領と対決する、88歳の老活動家
こちらの年金受給者の男性は、60年以上、社会正義を求めて抗議活動をし続けている。
だから昨日、ロンドンで、トランプ大統領に抗議する数千もの人々の中に、彼の姿を見かけても、何も驚くべきことではない。
パーラメント・スクエアを、杖をつきながら足を引きずって歩く彼の姿は、すこし場違いにも見えるかもしれないが。
彼の周囲の、若い抗議者たちが冷静さを失い、トランプの支持者にミルクシェークを投げつけ、「ナチのクズ!」と叫ぶと、トランプ支持者たちは「ファシストのクズ!」と連呼して応戦した。
彼のすぐそばで、双方の陣営が衝突する中、彼はこの社会と、訪問中の米大統領に対する不安を打ち明けた。
彼はMETROにこう語った:
「トランプ大統領は危険だ。彼は核戦争を始めかねない。私たち市民は、彼の悪人ぶりに感謝しない」
「彼はいつでも核戦争を始めることができるという重要な事実を、市民が喜ぶはずがない」
「もし彼が核戦争を始めれば、多くの人が命を失う。私は殺されたくない」
1949年、バニーは兵役義務で呼び出された際、良心的兵役拒否をした(注:イギリスでは1960年まで徴兵制があった)。しかし彼曰く、1955年の総選挙の時まで、彼は「抗議活動」を始めていなかった。
バニーの人生の中で、トランプほど恐怖に感じる世界の指導者はいない。
彼はこう語る:
「私は1962年のことを覚えている。この時も核戦争の脅威があり、最期の4分間であなたは何をするか?というジョークがあった」
「このとき、人々はとても心配した。しかし現在は、もっと状況が悪化していると私は感じる。トランプ大統領を、私は1インチたりとも信用していない」
「トランプは、そのときどきの感情で政治を行う。核戦争だって、感情で始めかねない」
バニーに、将来の世代に対する不安は?と尋ねると、彼はこう答えた:
「私は今が心配だ。トランプはいつでも(核戦争を)やりかねない」
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メトロの記事は以上です。88歳になっても変わらず、社会の不正義に憤りを感じ、抗議デモに参加して声をあげ続けるバニーの姿に、うれしくなりました!
以下は、『ブライアンと仲間たち』本編の、バニーのインタビュー部分です(抜粋&日本語字幕あり)。2007年に、South Harrowにある彼の自宅で、インタビューをさせてもらいました。
久しぶりに、バニーに手紙を出してみようかな~などと思っています(^^)
以上、METROで取り上げられたバニーの記事紹介でした!