2024年1月1日。自然災害に、人間の都合は関係ないとは分かっていても、元旦に起こった能登半島大地震には大きな衝撃を受けました。被災された方々に、心よりお見舞い申し上げます。また、いまだ支援が届かない孤立した地域に、一刻も早く支援が届くことを願います。
1月5日に行われた、経産省前テントひろば新春抗議行動では、発言者の多くがこの大地震に触れていました。年末年始に北陸へ帰省して地震に遭われた方もいらっしゃれば、重大なトラブルが発生している志賀原発の状況について発言される方もいらっしゃいました。
例年、新春抗議行動は、厳しい現状の中でも少しはお正月らしさを感じられるような集会でしたが、今年は(さらに厳しい年になるのではないか)という緊張感に覆われていました。そんな予感は杞憂で終わることを願いたいですが、やはり、脱原発を今年もさらに訴えていくことでしか、この未来は変えられない…と、気持ちを引き締めた集会でした。
以下に、新春抗議行動の様子を収めた映像と写真を紹介します。
映像(1時間57分)
集会の写真
経産省前の脱原発座り込みは、この日、4,500日目を迎えました。
最後に、志賀原発に反対する「命のネットワーク」藤岡彰弘さんより集会に寄せられたメッセージを紹介します:
2024 1/3 経産省前座り込み行動を続ける皆さんへ
敬意をこめてメッセージを送ります
志賀原発に反対する「命のネットワーク」藤岡彰弘
能登半島大震災 やっぱり異常だらけじゃないか!
志賀原発! 今すぐ廃炉の決定を!!
1月1日に起きた能登半島大震災、最大震度7という発表に誰もが志賀原発への影響を心配した。
それが地震発生からわずかに1 時間後、林官房⻑官は記者会見で「志賀原発などに現時点で異常は確認されていない」と発表。マスコミ各社は以後も「原発に異常なし」と報じ続けた。
ところが翌2日朝になって北陸電力は、「外部電源を受電するための変圧器から1, 2号基とも3,500リットル以上の絶縁油が漏れて受電が停止した」と発表。これは異常も異常、大事故の一歩手前、たいへんなことではないか。福島原発事故の発端は、地震によって電源鉄塔が倒れ、外部電源が遮断されたところから始まったことを私たちは決して忘れない。
津波にしたって、北電は当初は「有意な水位変動なし」と発表しておきながら、2日夕方になって「3mもの水位上昇があった」こと、さらに微動だもしてはならない頑丈な防護壁が津波に押されて5cmも内側に歪んでいたことをやっと報告した。
こういう発表の仕方は、全く住⺠の不安に向き合っていない、ばかにしたやり方だ。これではまるで、傷を隠して品物を買わせてから「なーに、ちょっとぐらい傷があったって大丈夫」などとうそぶくインチキ詐欺師の手口と同じではないか。まったく必要のない危険なインチキ商品をとっとと引っ込めろ。
北陸電力よ! 日本国政府よ! まだ懲りないのか!!
誰も志賀原発の存続など望んでいない。即座に廃炉の決定を行え!!!
私たちは皆さんとともに、すべての原発の即時廃炉を求める声を上げ続けていきたいと思います。
===
以上、経産省前テントひろば・新春抗議行動のレポートでした。