2023年9月12日、東京地裁103号法廷で、函館市による大間原発建設差し止め訴訟の、第30回口頭弁論がありました。
裁判後、参議院議員会館にて「大間原発反対関東の会」主催の集会が開かれました。以下に当日の映像と写真をご紹介します。
(集会前半)弁護団報告、立憲民主党・逢坂誠二衆議院議員による挨拶等(約52分)
(集会後半)高野聡さん( 原子力資料情報室/放射性廃棄物ワーキンググループ委員)講演「核ごみ調査拡大に抗い 地域の分断を食い止めよう」(約73分)
以下に、集会の写真を紹介します。
集会の冒頭、今年7月に大間で開催された「大間原発反対現地集会」に主催者メンバーが参加し、撮影した映像の上映がありました。
弁護団による報告。先の選挙で、函館市の市長が変わりましたが、それがこの裁判にどう影響するのかは、皆が気になるところでした。この日は、函館市の職員も裁判を傍聴し、この集会にも参加・発言していました。
会場の様子
逢坂誠二議員による挨拶
休憩をはさみ、後半は高野聡さんの講演。
高野聡さん
講演では、核のゴミ問題で、北海道の寿都町では地域の分断が起きてしまったが、その教訓が全く生かされることなく、今度は対馬で同じことが繰り返されようとしている…ということが、詳しく報告されました。
高野さんは、政府の「放射性廃棄物ワーキンググループ委員」にも任命されています。普段はなかなか聞くことのできない、ワーキンググループの実情や、そこでの議論の進め方についても話されました。
民主的な話し合いのプロセスとか、不都合な情報も含めての徹底した情報公開…といったことなく、核ゴミの置き場所探しが政府を挙げて強力に推し進められている現状に、恐ろしさを感じました。
講演の最後、高野さんは、とにかく今起こっていることを知ること、そして知らせていくことが重要だと言いました。講演の録画映像は、後日、高野さんに提供していただいた修正版のパワーポイント資料を画面に埋め込んで編集し、見やすくなっています。ぜひ映像をご覧いただき、この問題を共有していただければと思います。
以上、函館市大間原発建設差し止め裁判第30回口頭弁論、裁判後の弁護団報告&高野聡さん講演の報告でした。