2022年7月18日、立川の「市民の学習・活動・交流センター シビル」にて、「ネットワーク・市民アーカイブ」の杉山弘さんの講演が行われました。
「ネットワーク・市民アーカイブ」が運営する、資料センターとしての「市民アーカイブ多摩」について、これまでのあゆみと活動内容、アーカイブを保存することの意義などがお話しされました。
講演と質疑応答の映像(約89分)は、以下YouTubeよりご覧いただけます。
講演で配布された資料(レジメ)は以下です:
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ネットワーク・市民アーカイブについて
20220718/立川シビル/杉山弘
1) 概要
設立:2014年4月
組織:「ネットワーク・市民アーカイブ」が運営する、資料センターとしての「市民アーカイブ多摩」
所在地:立川市幸町(玉川上水駅から徒歩8分)
開館:月6~7回(毎週水曜日、第2・4土曜日)
スタッフ:運営委員9人、当番担当5人、ボランティアスタッフ4人
(会員)149人(正会員・賛助会員)
予算規模:約145万円(2021年度)、財源のうち45%が会費収入、他寄付や助成金など
所蔵資料:市民運動組織/個人・NPOなどの発行物・行政(公民館など市民活動の拠点)の発行物2000タイトル・約5万点
来館者数:151人(2021年度)、200人(2020年度)
2) 経緯
2002年3月 東京都市民活動サービスコーナー廃止。
2006年10月 市民運動関係者・社会運動研究者・博物館関係者・図書館関係者などが「市民活動資料・情報センターをつくる会」の結成。
2010年7月 「市民活動資料センター基金」を創設。募金運動開始。
2014年4月 「市民アーカイブ多摩」開館。「市民活動資料・情報センターをつくる会」から「ネットワーク・市民アーカイブ」へ組織移行。
3) 活動
* 資料収集・整理・保管(当番連絡会議・資料部会など)
* 運営全般(運営委員会・組織基盤プロジェクト・事務局)
* 『アーカイブ通信』他発行物制作(広報部会・事務局)
* 総会・総会講演(年1回/運営委員会・企画部会・事務局)
* 緑陰トーク(年4~5回/企画部会)
* 「現場を歩く」フィールド・ワーク(年1回/企画部会)
* 学習会・研究会など(年1~3回/企画部会・事務局)
4) 「市民によるアーカイブ運動」試論
① 「アーカイブ」と「市民」を合体させて、旗を立てる
② 「空回り」や「すれ違い」、「理解されない」という思いに苛まれる
③ 人寄せのためという切迫感から始めた企画(講演会・学習会・フィールド・ワーク)
④ ミニコミ、ビラに元々ある人寄せの力
⑤ 所蔵しているミニコミ・ビラにちなんだ企画へシフト
⑥ ミニコミ・ビラのアーカイブズにある、人と人を繋ぐ力があることへの気づき
⑦ 市民アーカイブ多摩の悩みに向き合った企画からの気づき
⑧ 背景にある新自由主義の時代、一方でNPO法の時代でもある
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以下は、講演の終盤で紹介された、イベントの詳細です(『アーカイブ通信』No.25より引用):
法政大学・環境アーカイブズ見学会
1970~90年代のミニコミを見に行こう!
2022年8月20日(土)
午後1時30分集合~4時
訪問先:法政大学・大原社会問題研究所 環境アーカイブズ
集合場所:法政大学多摩キャンパス 総合棟正面玄関前(相原駅・めじろ台駅・西八王子駅からバス)
内容:当会発足のきっかけとなった都立多摩社会教育会館市民活動サービスコーナー資料群の資料整理がほぼ終わり公開されています。①どのように保存・公開されているのか、②それぞれが見たい1970~90年代の市民活動資料の探索・紹介を行います(具体的に見たいミニコミ紙名や分野がありましたら事前にお知らせください)。
定員:15人(先着順)
参加費無料
申込先:ネットワーク・市民アーカイブ
TEL/FAX:042-396-2430
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「市民アーカイブ多摩」ホームページ
http://www.c-archive.jp/
以上、「ネットワーク・市民アーカイブ」杉山弘さん講演の紹介でした!