ちょうど昨年の今頃、立川のシビルで「3分間映像ワークショップ」を開講していました。その時に受講された佐藤さんが、新大久保にある「高麗博物館」(市民が作る日本コリア交流の歴史博物館)でボランティア・スタッフをされていると聞いていたので、先月、企画展示を見に伺いました。
12月5日(日)まで開催中の「子どもの絵手紙交流展~平和を交わす絵手紙 ソウル・東京~」です。
高麗博物館の入り口。
展示の様子。
子どもたちは、ただ友だちになりたいだけなのに!…という思いが伝わってくるような作品が多くありました。
博物館内には、朝鮮半島の民族楽器や伝統衣装なども展示されています。(衣装の試着や楽器の演奏体験は、現在、コロナ対策のためお休み中)
実は、この日の訪問は、企画展示を見るだけでなく、昨年の映像ワークショップのフォローアップ的な試みのためでもありました。昨年のワークショップを受講された佐藤さんが中心となり、撮影・編集のやり方を思い出しながら、自分(たち)で交流展のミニ・紹介映像を作ってみるという試みです(^^)。
普段のワークショップでは、まず私が必要な知識を説明したうえで、それを実際にやってみるという形式(順番)ですが、この日は、私は事前にほとんど説明をしませんでした。カメラをどこに設置するか、インタビュアーはどこに立ってもらうか、何を聞くか等、すべて自分たちでやってもらい、私は気になったところだけ伝えるようにしました。
レジュメもミニマム!
撮影を終えて、編集作業。撮影したデータをパソコンに取り込みます。
なんと、佐藤さんのビデオカメラは、記録ボタン1回押しでは「スタンバイ」になるタイプのようで、記録したと思った部分は撮影されておらず、その逆に、撮るつもりのない部分が記録されていました!!
残念ですが、でも、こういう失敗を経験するからこそ、(次からは気をつけよう)と強く思うものですよね…!
この日は、作品は完成できませんでしたが、編集のやり方について簡単におさらいをして終了しました。
この、フォローアップ的なミニ・ワークショップには、佐藤さんのほかにもう一人、博物館のボランティア・スタッフの方も参加されました。編集作業は初めてだそうですが、仕組みを説明したら(Windowsのワードなどとレイアウトが似ているので、パソコンを使う方なら直感的に使えます)、こんなに簡単にできるのか!と興味を持っていただいたようでした。
自分たちの活動の、ちょっとした紹介や宣伝、講演や集会の記録、仲間へのインタビューなど、最低限の撮影・編集が自分たちで一通りできる・できるようになるというのは、市民活動、地域活動、労働組合など、あらゆるところで強みになり、情報発信が豊かになるのではないかと思います。グループの中で、自分ひとりだけがやるのでは心細くても、一緒に活動する仲間たちも基本的なやり方が分かっていれば、一緒に作ったり、交代で作ったりできて良いのではないでしょうか?
その後、佐藤さんは別の日に改めて撮影をし、編集もしたという連絡をいただきました!
ちょうど、昨日は年に一度の「シビル・フェスティバル」だったので、佐藤さんの最新作(初作品でもあります!!)を、そこで上映させていただくことになりました!
早めに集まり、シビルの事務室で最終的な仕上げを。
映像の編集作業は、なんだかんだ時間がかかるので念のため早めに集まりましたが、佐藤さんの編集はほとんど完成していて、修正が必要だったのは字幕の改行位置や表示時間ぐらいだったのです! ここまで自分一人で出来るなら、もう、様々なタイプの映像作品を自分で作ることができるだろうと思いました。
無事、データを書きだし、USBメモリへ。3階のフェスティバル会場に向かいます。
ロシア民謡講座の演奏。
中国の弦楽器・二胡(にこ)講座の演奏。
休憩時間を挟んで、映像の上映をしました。佐藤さんを含め、昨年の受講者3名の作品を上映しました。
作品の上映前には、佐藤さんからの挨拶や補足説明もあり、映像を観た後、早速「行ってみたい」という人たちもいました!
佐藤さんが作られた高麗博物館・子どもの絵手紙交流展の映像は、以下、YouTubeでも公開されています。ぜひご覧ください!
子どもの絵手紙交流展は12月5日(日)までです。そのほか、今年、開館20周年を迎える高麗博物館では、開館20周年記念企画の展示や講演会、映画の上映会など、様々なイベントが予定されています。ご興味のある方は、ホームページをチェックしてぜひ訪ねてみてください(^^)/