8月の初め、当ブログにて、【緊急配信】市民メディア放送局「UPLAN」代表・三輪祐児さんインタビュー「YouTubeで今、何が起こっているのか?」と題したレポートを掲載しました。(記事はこちらよりご覧いただけます)。
その後、この記事と三輪さんのインタビュー動画をご覧になった、ジャーナリストの遠藤大輔さんより、「三輪さんと共闘したい」とご連絡をいただき、三輪さんの連絡先をお伝えしました。
遠藤さんが中心となって立ち上げた、「提案型報道チャンネル・Bottom Up! (s)」に、三輪さんの強制削除された動画と、YouTubeのアカウントが停止されないよう三輪さん自らが削除した動画、合計9本が掲載されることになりました。
三輪さんから「近日中に掲載されるようだ」と聞き、ほっとしていました。
…と、その頃から、三輪さんのツイッターにおかしな動きがみられるようになりました。明らかに三輪さんではない、スパムのようなツイートが、三輪さんのツイッターに散見されるようになったのです。
三輪さんのツイッターアカウント。フォロワー数は1万人。
例えばこんな感じのツイートが…
三輪さんに連絡し、スパムのようなツイートが流れているとお知らせしたところ、「パスワードを何度も変更しても、しつこく乗っ取ろうとしてくる」という返事が…
そしてついに、昨日には「アカウントが完全に乗っ取られてしまった。今は自分の知らない誰かがアカウントを操作している」と…!!! 「ブロック&通報してほしい、みんなにも知らせてほしい」とも書いてありました。
あわてて三輪さんのアカウントをブロック、そしてツイッター社に「乗っ取り」として通報、私のツイッターにこれまでの経緯をつぶやきました。
そして、三輪さんから連絡をいただいていた、遠藤さんの「ボトムアップ」のサイトにアクセスしてみると、確かに「動画視聴」>「特別掲載動画」として、三輪さんの消された動画の特設ページが作成されていました。
「消された9本」、すべての映像が掲載されていました!
「消された9本」は、YouTubeではなく、同様の動画配信プラットフォーム・サービス「Vimeo」に投稿され、そのリンクが埋め込まれる形で、ボトムアップのサイトで紹介されていました。
各映像のタイトル文字をクリックすると…
なんと、9本すべてがエラーになってしまいます!!
YouTubeほどではないものの、Vimeoの有料会員でも(Vimeoは、無料と有料の2種類のメンバーシップ)、動画の強制削除が行われたという報告が、ネット上で散見されています。
もしかして、Vimeoもダメなのか…??
私のホームページのデザインと運用をしてくれているイさんに、この件を話し、どうすればよいかと相談したところ、自分のホームページ(サーバー)に直接アップするという方法も可能とのことでした。
Vimeoも強制削除された場合は、そうするしかないのかも…と考え、遠藤さんにもその旨お伝えしました。
(ただし、自分のホームページ・サーバーに直接アップする場合、動画は容量が大きいので、YouTubeのような感覚で動画をどんどんアップしていったら、すぐにサーバーが一杯になってしまいます(サーバーの容量は、普通の契約ならば300GB程度でしょう)。また、アクセスが集中したら、再生が滑らかに行われない危険性もあります。現状では、今回のような「消された9本」のみを自分のサーバーにアップするといったような、まだ限定的・緊急避難的な使い方にとどまるでしょう。)
ボトムアップのサイトで、Vimeoで動画が再生されない原因は、現在遠藤さんの方で調査中ですが、その後のやりとりによって、もしかしたらVimeoのほうは強制削除ではなく、サイトでの表示の仕方に問題がある可能性が高そうです。
まだ再生はできない状態ですが、近日中にはVimeo上で公開できるのではないか?と思っています。
ただ、今回の件で痛感することは、フリーランスのジャーナリストや市民活動家などは、今後はYouTubeやVimeoといった動画プラットフォーム・サービスに頼るのではなく、自前のホームページ(サーバー)に動画をアップする…ということを、そろそろ考えなければならない局面に来ているのではないか、ということでした。
以上、「YouTube動画・強制削除問題の続報(2021年9月30日現在)」でした!