オリンピックの会期が近づくにつれ、コロナの感染は拡大し、五輪にまつわるスキャンダルも次々と明るみに出ました。
反対行動に駆け付けたいと思いつつなかなか参加できませんでしたが、開会当日になって、やっと取材に向かうことができました。
今日は、7月23日に原宿・神宮橋で行われた、反五輪集会とデモ行進の様子をレポートします!
普段、コスプレの聖地として知られる神宮橋ですが、この日はオリンピックに反対する人々であふれかえっていました。
栗田隆子さんによるスピーチ。最近の派遣の仕事紹介は、ワクチン接種会場かオリンピック関連ばかりで気持ち悪いと話していました。
「オリンピック終息宣言<緊急>展」、アーティストの戸山灰さん。
参加者でごった返す神宮橋で、犬13匹を連れてさっそうとお散歩をする方を発見! 自分で飼っているのか、それともお散歩代行業者なのか…?! 犬たちは、きちんと引率されてお散歩していました。
18:30、いちむらみさこさんの司会で集会が始まりました。
マスメディア、独立系メディア、海外メディア、フリーランス、個人等、ほんとうに多くのメディアが駆け付けていました。
TBS「報道特集」金平さんの姿も。国内の主要なマスメディアはほとんど取材に来ているようでしたが、果たしてどの程度報道したのか気になります。
集会の様子
【集会でのスピーチ動画①】井谷聡子さん(10分24秒)日本語&英語によるスピーチ
【集会でのスピーチ動画② 】大利英昭さん(看護師、都庁職病院支部・書記長)(6分52秒)日本語によるスピーチ(英語逐次通訳付き)
30分ほどの集会の後、デモ行進に出発。
この日のデモに限らずですが、この日は特に「警察の仕切り」が気になりました。まるで、このデモを仕切っているのは俺たちだ!とでも言わんばかりに、出発時に「諸君は警察の指示に従え」と上から目線で言い、付近を通行する車には「デモ隊のせいで渋滞しているが、ご理解をお願いします」と申し訳なさそうにする。デモ参加者のコールをかき消すかのように、不必要に拡声器でアナウンスをする…。見ていて、こちらが恥ずかしくなるほどでした(> <)
デモ行進以前に、そもそもこのオリンピックによって、通行はものすごく制限されていますよね! 以下の写真は何気なく撮ったものでしたが、警察の仕切りの矛盾を感じます。
そのほか、デモ行進のスナップです。
余談ですが、昨年夏にデジカメを買い換えました。これまで愛用していたニコンから、5年ぶりにソニーに変更。ニコンの自然光での色味が好みだったので忘れ難く、(ソニーが壊れたらまたニコンに戻るぞ!)と思っていましたが、暗いところでの撮影は、売り出し文句通りソニーが強いんだなぁ…と実感。どちらを優先するか、悩ましいところです!
この日のデモ行進を撮影していて、沿道の通行人の方々の反応がかなりあると感じました。普段のデモ行進では、日本では特に無関心な方が多いです。でも、この日は通行人も写真を撮ったり、声援を送る人も多くいました。コロナ禍でのオリンピック開催、さすがに誰でもおかしいと思いますよね!
ところで、デモ行進の撮影というのは、基本的には参加者はひたすら歩くだけなので、撮影する側としてはバリエーションを持たせるのに苦労します(撮影者目線の発言ですみません💦)。
立体的に見せたい場合は、少し高めの位置から撮影。脚立を持ち歩くのは大変なので、カメラを出来るだけ高く掲げたり、ガードレールに登ったりします。
デモのバリエーションとして、とりわけ有効なのは「歩道橋」です。気が付いたら、歩道橋がもう目の前に!
急いで歩道橋に駆け上がりましたが、すでに取材者で一杯…。みんな、考えることは同じですねぇ(^^;)
私が今さら入る隙間はなさそう…(泣)
それでもなんとか、わずかな隙間から撮影を敢行!
動画はうまく撮れませんでしたが、写真は数枚撮れました!
撮影場所は純粋に先着順ですから、デモルートを予測して、早めに好撮影ポイントに移動し、場所を確保することが肝要ですね!(自戒を込めて…)。
ところで、この五輪反対デモは、海外メディアも多く取材していました。オリンピックの公式プレスカードを首からぶら下げ、一人またはせいぜい二人の体制で取材していました。
気になったのが、プレスカードを取得するレベル(?)のメディアであるにも関わらず、スマホだけで撮影をしている女性記者がかなりいたということです。(男性記者でも、大きなビデオカメラはロイターぐらいで、あとは一眼レフか小型のビデオカメラでした)。
例えばこちらの女性記者。マイクには「INDIA TODAY」と書かれています。セルフィーを使い、デモ隊をバックに自撮りレポート。撮影、音声、レポーターの3役を一人でこなしています。
今は、ほとんどのニュースがネット配信で、視聴者もスマホで観る人がほとんどだからか、映像は高性能なスマホで十分なのかもしれません。音声だけきちんと録るために、マイクはしっかりしたものを付けている人が多かったです。
デモの後半、「コロナはただの風邪」で知られる国民主権党・平塚正幸さんの街宣車が現れました。デモ隊に向かって、「皆さん、デモが出来て良いですね。コロナは問題ないということの証明ではないですか? オリンピックも開催できますよ!」と、応援しているのか批判しているのかよくわからない声援を送っていました(^^;)
そのほかの写真。
プラカードや楽器など、様々な工夫を凝らした参加者の中で、ひとり悠然と自転車にプラカードを掲げて歩く女性が印象的でした(^^)
【デモ行進の動画 】(6分33秒)(※構成の都合上、一部時系列が前後しています)
デモは、無事解散地点に到着し、その後は千駄ヶ谷駅前のスタンディングに合流しました。
神宮橋同様、こちらにもたくさんの市民が抗議に集まっていましたが、警察の警備が過剰で、参加者たちはたくさんの警官に囲まれ、外から見えにくくされてしまっていました。
警官の隙間からプラカードを出して、通行人にアピールする人も。
抗議のスタンディング場所は、オリンピックスタジアムの目の前。開会式の花火も見えました。
(この距離で、中の観客も少ないならば、この抗議の声・音はきっとスタジアムまで届いているはず…)そう思いながら撮影を続けました。ネットで開会式の中継を観たという人によれば、音楽の切れ目に抗議の音が聴こえていたそうです!!
「始まってしまえば、国民は熱狂する…」
そんな政治家やマスメディアの思惑通りにされてしまわないよう、声を上げ続けていきたいと思います。オリンピックに反対する様々な活動の予定は、ネットやSNSに掲載されています(例えば、「反五輪の会」など)。ご興味のある方は、チェックしてみてください。
以上、オリンピック・パラリンピック反対集会&デモのレポートでした!