11月29日、立川の「市民の学習・活動・交流センターシビル」にて、シビルを講座やサークルで利用している団体の、年に一度の発表会「シビル・フェスティバル」が開催されました。
今年は、「3分間映像ワークショップ」の完成作品も上映させてもらえるということで、私も参加しました。
シビル・フェスティバルの様子。ロシア民謡の演奏。
「3分間映像ワークショップ」の完成作品上映。
1作品だけ音声の再生トラブルがあり、上映ができなくて残念でしたが、その他の作品は問題なく上映できました。
帰り際、シビルの加藤克子(かつこ)さんから、「砂川で採れた梅の梅酢で漬けた」というお漬物を頂きました。私は漬物が大好きで、自分でもぬか漬けや梅干し、たくあんやキムチづくりをするほどなので、喜んでいただき、汁がこぼれないように気をつけて帰りました。
帰宅し、紙袋を開けてみると、漬物と共に小冊子が入っていることに気がつきました。
加藤さんが書かれた手記「今につづく砂川闘争」。
これまでも、砂川闘争については断片的に見聞きしたり、砂川まつりにも行ったことはありますが、それがどのような闘争だったのか、どのような紆余曲折を経て現在まで続いているのかは、正直ほとんど知りませんでした。
加藤さんの手記を読み、遅ればせながら、砂川でどのようなたたかいがあったのか、砂川・立川の地理的特性、自主耕作・植樹、平和ひろば…と、長年の活動の一端を知ることができました。
加藤さんにいただいたお漬物は、このたたかいの延長線上にある。
もう亡くなった人も含め、市民の平和への願いが詰まったお漬物。
大切に味わって頂こうと思いました。
加藤さんの手記「今につづく砂川闘争」を、ブログに掲載しても良いという許可を頂きましたので、以下に全文をご紹介します。ぜひ多くの方に読んでほしいです:
(画像は、スマホのズーム機能などで拡大してご覧いただけます)
「今につづく砂川闘争」加藤克子さん
季刊「ピープルズ・プラン」70号所収(2015年10月27日発行)
執筆者プロフィール:
1937年立川市生まれ。木を植える会、立川自衛隊監視テント村、市民のひろば・憲法の会、立川シビルのメンバーとして、反戦・反基地・反天皇制、市民講座運動にたずさわる。著書に『日中戦争 哀しい兵隊-父の記憶をたどる旅』(れんが書房新社・2005年)、『父たちの”戦場”に暮らす人びと』(第三書館・2011年)がある。
ところで、加藤さんにいただいたお漬物は、私のベランダで育てている野菜と一緒にいただくことにしました。
私の小さな家庭菜園。育てているのは、向かって左から小松菜、ルッコラ、春菊です。
3年前、在来種専門のタネ屋さん「野口のタネ」を訪ねて以来、F1種ではなく、在来種や友人からもらったタネで家庭菜園をしています(野口勲さんを訪ねた時の記事はこちら)。
農家の「自家増殖」を制限する種苗法の改正(改悪)が、つい先日国会で可決されてしまいましたが、将来的には在来種の栽培やタネ採り・タネの物々交換なども、やがて禁止されてしまうのでしょうか…(> <)
…そう考えると暗い気持ちになりますが、ふと…
(いや、もしそうなったとしても、砂川の自主耕作地のように、在来種を育て続ければいいではないか? 食の安全は、わたしたちの権利なのだから!)
皿に盛った、砂川の漬物とベランダの在来種野菜をみて、私はそう思ったのでした。
「砂川」と「早川」の饗宴…!!
以上、「今につづく砂川闘争」手記の紹介でした。