先日、シビル「あなたもできる!3分間映像ワークショップ」の後半部分を終えました。あとは、11月25日の完成披露上映会&交流会を残すのみです。
前半部分の感想はこちらに書きましたが、今日は後半部分について振り返ってみたいと思います。
後半では、いよいよ課題作品の取材・撮影が始まり、立教大学・共生社会研究センターの訪問・ワークショップもあり…と、講座外での活動も多くありました。
今回受講された方々は、(毎回そうですが)社会人の方々ばかりですので、お仕事をしながら講座を受講し、課外活動にも参加する、かなりハードな日程だったのではないかと思います。
以前のブログで書いたように、課題作品の取材先は、「かけこみ亭」「Jikka」「シビル」でした。それぞれの取材がどのようだったのかは、今後、完成作品の中にはYouTubeで公開される作品もいくつかあるかと思うので、それらの映像でご覧いただければと思います。
いつも思うのですが、ドキュメンタリーの撮影や取材は、カメラの技術以上にその人の人生経験が役に立つ、ということを今回も感じました。今回の取材も、取材者の方々が自身の経験や関心を交えながらインタビューをされており、短時間ながらも深みのあるお話が引き出されていたと思いました。
立教大学の共生社会研究センターについては、センタースタッフの平野さんが訪問の様子をブログで紹介してくださいました。こちらをご覧ください。
現在、センターはコロナ感染対策で一度に入館できる人数を制限しているため、結局、同じワークショップを3回もしていただいたのでした…! ただ、参加された方々の関心は高く、現在の活動にまさに役立つ資料を発見した方もいて、有意義な体験となりました。
第6回&第7回の授業開始前の時間におこなった「個別相談」は、合計6名のかたが利用されました。個別相談では、普段の授業の中では聞きづらい、個人的な内容を質問・相談することができます。例えば、自分の目的・用途に合う機材の購入相談、これから制作したいプロジェクトの相談、過去に制作した映像への講評・アドバイスなどです。
個別相談は、ひとり各30分。具体的な「やりたいこと」がある方が多く、今後が楽しみです!!
後半では、編集作業と並行して、「SNSを取り巻く環境」と「作品の公開」についてを、特に力を入れて取り上げました。ここ数年で、SNSをめぐるトラブル、誹謗中傷、訴訟、情報開示…など、SNSを取り巻く環境が激変しています。映像制作を学び、今後情報発信をしていくならば、SNSについて知る・気を付けることは、ますます避けて通れないと思うからです。
作品の公開については、これはプロ、セミプロの方々でも、「作品を作って終わり」(作って満足)の人が少なくなく、私は(それじゃ、ホームビデオと同じ)と常々思っていました。(ホームビデオをディスっているわけではありませんが^^;)
私は、というか私の講座を受講する方々には、「作品は上映してこそ意味がある」「上映活動にも(こそ)力を入れる」ということを心掛けていただきたく、(文字通り)ありとあらゆる方法でどのように自分の作品を上映していくかについて、熱く1時間ほど語りました(^^)
…と、事前に予定した盛りだくさんの予定・内容を全て無事やり終えて満足した…と言いたいところですが、今回、悔やまれるのは編集ソフトの選定です。
前半を振り返るブログでは、「フォト」を使ってスライドショーを作った際、受講者の方々が各自工夫されて素晴らしい作品を作った…と書きましたが、「フォト」という名前の通り、写真の編集に適したソフトで、いざ、動画の編集(少しでも凝った編集)をしようとすると、とんでもなく使いにくいソフトだということが分かりました。
もともと大変な編集作業が、「フォト」アプリの使いにくさによって、さらに大変になってしまっている…!
私の事前の操作確認(単純に複数の動画をざっと繋げただけ)では、ここまでの使いにくさは想像できなかったのでした。
講座の最終日、作品を完成できたのは12名中4名。。。
紙の上での編集(構成などをしっかり考える)は、皆さんできていたので、これは「フォト」の使い難さゆえだと思います。
完成披露上映会は11月25日なので、講座の時間内に作品が完成しなかった人は、11月20日までに作品を完成させ、私にメール送付してもらうことになっていますが、ギガファイル便の使い方や、YouTubeの限定公開の仕方など、説明はしたものの様々な困難が予想されます…。当日提出というひとも結構いるかもしれません…(私は講評をきっちりやりたいので、できれば事前に観たいのですが…)。
今さらではありますが、昨日、2017年にWindowsが開発・提供をやめた「Movie Maker」をミラーサイトからダウンロードし、編集作業の手順についてPDFと実演動画で説明する資料を作り、受講者の方々に送りました。
映像制作を始めるハードルをなるべく低くするために、「無料」の編集ソフトにこだわりたいですが、現状では「フォト」は動画の編集ソフトとしてはほぼ使えません(断言)!
また、映像編集のやりにくさだけでなく、「フォト」はWindows10に標準装備と言いつつも、バージョンが人によって様々だったり、プリセットBGMの曲数が異なったり、最新版に更新しても「ビデオエディター」(「フォト」の中の映像編集プログラム)が表示されない人もいました。「フォト」の足並みをそろえ、同じスタートラインに立つことさえ、一筋縄ではいきませんでした(これは「Android」スマホでワークショップを行うときに生じる問題と同じ)。
今回の講座のために、事前に10個ほど無料の編集ソフトを試しましたが、どれも一長一短で、結局「フォト」にしたのですが、今後、他に適当な無料編集ソフトが見つからない場合、また「Movie Maker」を使うかもしれない…と思っています。
以上、シビル「3分間映像ワークショップ」、後半部分の振り返りでした!