2020年5月30日、東京・霞が関の検察庁前路上にて、テンピン麻雀大会「黒川杯」第一回大会が開催されました。
主催者によるイベントの告知によれば…
=====
【祝レート麻雀解禁!】検察庁前テンピン麻雀大会
法務省刑事局の公式見解によると、テンピン麻雀は問題ないらしいので「黒川基準」によるレート麻雀解禁を祝してテンピン麻雀大会を公然と実施することになりました。場所は新基準の礎を築いてくれた黒川元検事長に敬意を表して検察庁前の路上となる予定です。集まった人数に応じて四麻になるか三麻になるかが決まります。
参加費は無料です(場代、寺銭、観戦料等一切ナシ)。
時局柄マスク着用での参加をお願いします。
開催前に黒川元検事長が賭博容疑で逮捕ないし起訴等された場合は、自らの浅薄さを深く恥じ入り本大会は中止とします。
=====
おぉ! これは面白そう!!
私自身は残念ながら麻雀の知識がないのですが、当日、ビデオカメラを持って現場に向かいました。
大会の様子(検察庁前の路上)(動画約20分)
麻雀の卓を準備する段階から、多数の警官が大会運営を妨害してきました。警察は「通行の妨げになる」というものの、土曜日の昼下がり、検察庁前を歩く人はほとんどいません。また、「道交法違反だ」としつつも、具体的に何条に違反するという根拠は、最後まで示しませんでした。
議論は平行線のまま続き、警官の数だけがますます増えていきました。主催者は検察庁前路上での開催継続を断念し、一行は日比谷公園に向かいました。
日比谷公園での様子(動画約26分)
公園に移動したのですから、もう道交法に違反する要素はないはずです。しかし、公園内でも多数の警官がつきまとい、公園管理者をも巻き込んでしつこく中止を迫りました。
警官の妨害に遭いながらも、雀士たちは試合を続行!
・・・ですが、その敷地は16:30に閉鎖される場所だったため、大会は賭けが成立する前に時間切れとなってしまいました。
「テンピン麻雀は合法か」という争点までたどり着けなかったのは残念です。
最後に、当日取材されていたジャーナリスト・藤倉善郎さんによるレポートと、主催者の総括文をご紹介します。
●検察庁前で”賭け麻雀”!?「黒川杯」があぶり出した警察の横暴(ハーバー・ビジネス・オンライン)
https://hbol.jp/220288
●主催者・自稱家元さんによる「第一回檢察廳前テンピン麻雀大會黑川杯」總轄文(note)
https://note.com/osten_acht/n/nc5939d813788