経産省前テントひろば・反原発美術館では、美術館テント(本体)や寄贈作品の無料貸出しを行っています。今日は、新たに加わった作品をご紹介します!
経産省(管理)の敷地にテントが建っていたころ、テント前に「行燈」が飾られていたのをご存知でしょうか? 以下の写真の、向かって左端に映っているのが行燈です。
かつてテントとともにあった行燈が、この度、掛け軸として生まれ変わりました! その経緯について、掛け軸に添えられた紹介文を以下引用します:
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2012年、石川県の友禅作家、志田弘子さんから、経産省前テントひろばの第二テントに手作りの美しい行燈が寄贈されました。(志田弘子さんホームページはこちら)
第二テントの中で、暑い日も寒い日も、台風の日も暴漢の襲撃の時も、いつも行燈は私たちのそばにあって、活動を共にしてくれていました。
しかし和紙と木でできた友禅の行燈にとって、屋外と大差ないテント内の環境は過酷なものでした。温度変化や湿度によって、剥がれ、裂け、黴が生えた部分もありました。
テント撤去時に他の荷物とともに持ち去られた行燈を、倉庫から取り返しましたが、テントがなくなった後の行燈の置き場所が問題になりました。
それで、どなたか、紙の扱いに長けた方に修復していただき、もっとコンパクトにして、またテント美術館の収蔵品として活躍してもらおうという案が出ました。この願いを叶えてくださったのが、埼玉県在住の古書修復の専門家、岡本幸治さんです。(岡本幸治さんは、こちらのページにプロフィール情報が掲載されています。※ページに掲載のイベントは既に終了)
今、行燈は掛け軸風に生まれ変わり、絵も書も綺麗に修繕されて、持ち運びもしやすくなりました。
美しい友禅の絵に再会し、テントのあった日々のことを思い出していただければ幸いです。
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こちらが、岡本幸治さんの手によって修復され、生まれ変わった掛け軸です!!
修復されたとは言え、和紙で出来たデリケートな作品なので、貸出しには制限がある場合がありますが(悪天候の屋外では展示しないようにするなど)、イベント・集会などでぜひご活用ください。
美術館テント・作品の貸出しについてのリーフレット(現在も同条件で貸し出しを行っています。ご興味のある方は是非ご連絡ください^^!)
(スマホ等の画面拡大で、画像は拡大できます)
脱原発・反原発をテーマに、様々なアーティストが美術館へ作品を提供してくださいました。以下、寄贈された作品の一部をご紹介します。
●長谷川直美さん、井上ヤスミチさんによる、ライブ・ペインティング(2015年12月5日)。
●イルコモンズさんによる、インスタレーション制作(2015年11月28日)。(※こちらの作品は、制作者の意向により、引取りを行いませんでした。詳細はイルコモンズさんのブログをご覧ください)。
●A3BCさんによる、木版画作品の寄贈とワークショップ開催(ワークショップは、2015年12月19日、2016年3月12日&8月6日の計3回開催)。
木版画ワークショップで、共同制作された作品。のちに風呂敷になりました!(作品名:「経産省前脱原発テント」)。
●柚木ミサトさんによるライブ・ペインティング(2015年12月20日)。
そのほかの作品について、参考資料(スマホ等の画面拡大で、画像は拡大できます)。
上記の資料は、丸木美術館「今日の反核反戦展」に出品した際の情報に基づいています。既に終了したイベントや、現在は貸出しを行っていない作品の情報も含まれていますので、最新の貸出し可能作品については、お問い合わせください。
皆様のご利用をお待ちしています!!