2月10日、武蔵野市の「武蔵野プレイス」にて開催された、寺崎明子さんを偲ぶ会に参加しました。私は、寺崎さんとは経産省前テントひろばで2011年(2012年?)ごろに知り合い、特に、反原発美術館では、中心となって活動を支えていただき、大変お世話になりました。プライベートでも、上映会に来てくださったり、一緒にお食事をしたり…と、何度もご一緒する機会に恵まれました。(でも、もっとお話を聞きたかった!!)
以下、昨日の「寺崎明子さんを偲ぶ会」の様子と、会で頂いた資料をご紹介します。
会場前方には、笑顔の寺崎さんの写真と、沢山のお花が飾られていました。
参加者の中には、テントひろばでよく知っている方々の他に、ちらほら、(私が一方的に^^;)知っている方々も参加していました。
パフォーマンス・アーティストのイトーターリさん。
『グリーナムの女たち』の翻訳者、近藤和子さん。(ちなみに、ドキュメンタリー映画『グリーナムの女たち』(ビーバン・キドロン監督/1983年/イギリス)は素晴らしい映画です! 未見の方はぜひ!!)
会場の後方には、寺崎さんがドイツ語翻訳・通訳として手掛けた書籍、また、自費出版された著書などが飾られていました。それらの書籍からは、ヨーロッパの女性解放運動を日本に紹介したい、そして自らも女として生きやすい状況を生み出していきたい、という寺崎さんの信念が伝わってきます。
在りし日の寺崎さんの写真。311以降は、脱原発の活動に重点的に取り組みました。
2013年には、参議院議員選挙に立候補した、木田節子さんの選挙運動に参加。前列でピースサインをしているのが寺崎さん。
経産省前テントの訴訟では、裁判所へ陳述書を提出。以下は、その時の陳述書。
以下は、寺崎さんが、玉中さんと共に活動をされてきた「大間原発反対関東の会」が主催するイベントのチラシ。3月11日(月)15:00~です。
ここ数年、寺崎さんはガンで闘病生活をされていました。ひとりで生活するのが困難になった寺崎さんを、中心となって支えたのは、ご親族ではなく、ご友人たちだったそうです(引っ越し、老人ホームへの入居、お墓など)。
寺崎さんの最後の日々を支えた、主なご友人たち。
この、親族ではなく、友人による看取りについて、参加者からは「他人事ではない」「すばらしい」という声が多く寄せられました。(女性に限らずですが)一人で生きることを決めた人、家族とは疎遠になってしまった人、様々な事情から親族には頼りたくない…等思う人は、少なくありません。
自分一人で生活ができるうちは良いですが、いざとなったとき、どうやって生きるのか、そしてどうやって死ぬのか? これからますます大きな問題(課題)となってきます。
「女が一人で死ぬこと」について、自らもそうなる可能性があるという人、介護施設の運営者でそういった問題に日々直面する人、女性弁護士として今はその問題を考えているという人などから、様々な意見が出されました。
女性解放運動に取り組み、様々な活動で出会った女性たちとシスターフッドの友情をはぐくみ、友人たちに支えられながら自分の人生を生き抜いた寺崎さんに、偲ぶ会に参加した人々は、私も含めて、勇気をもらえたような気持ちになったのではないかと思います。
寺崎明子さんのご冥福をお祈りします。