ちょっと(いや、だいぶ^^;)時間が経ってしまいましたが、今日は、昨年10月24日に立川の「市民の学習・活動・交流センター シビル」で開催された、映像作品発表会の様子をレポートします。
私はシビルにて、2015年と2017年に、映像制作のワークショップを担当しました(ワークショップの実施概要についてはこちらをご覧ください)。
映像制作に限らず、短期間の「ワークショップ」や「体験講座」を受講したあとの、その後の継続割合というのは、そう多くないものだと思います。継続しない理由は、「つまらない」「合わなかった」というよりも、「なんとなく」「きっかけがなくて」という理由の方が多いようです。
それはもったいないことだなぁ・・・と常々思っていたので、以下の企画を、2017年受講者の鈴木さんからお聞きした時、とてもうれしくなりました。
このチラシは、鈴木さん他、受講者の有志の方々が、作品制作のモチベーション維持のために企画した、上映会の案内でした(^^)!
私は、これまで各地でワークショップを担当してきましたが、講座終了後に受講者が中心となってこのような企画が生まれたのは初めてです。
それから数ヶ月。いよいよ、楽しみにしていた作品発表会♪
事前に、「私も何か短編映像を上映出来たら」とお伝えしていましたが、当日の私のカバンの中は、映像作品ではなく、在来種野菜の種が(^^)!
私にとっては、「インディペンデントのドキュメンタリー制作」と「在来種の野菜作り」は、ほとんど同義なので(!)、ドキュメンタリー制作者だけでなく、在来種の野菜を栽培する人も増えて欲しいと思っています(私が在来種の野菜の栽培・種採りに目覚めたきっかけはこちら)。
・・・というわけで(随分無理やりですが^^;)、作品発表会に集まる方々に、在来種の種を持って帰っていただこうと、秘蔵の「種袋」から野菜の種を持ってきたのでした。
袋の中は、自家採種したり、いただいたり、野口種苗さんで購入した在来種の種でいっぱい!
なるべく多様な野菜の種を持参したいと考えていましたが、シビルの受講者の方々に、特に差し上げたいと思った種がこちら。
2017年のシビル講座を受講された、玉腰さんから頂いて育てた、トゥルシーの種です。
玉腰さんと初めてお会いした時、彼女の庭のトゥルシーの種をいただきました。ティーポットに入れると、美味しいハーブティーになりました。私は頂いた種の一部を取っておき、春に庭に撒いたら、見事に育って、たくさんの種を採ることができました。
しかし、残念ながら玉腰さんは、昨年3月に大腸がんで亡くなってしまいました。このトゥルシーの種は、思いがけず、玉腰さんから頂いた思い出の品になってしまったのです。なので、2017年に講座を一緒に受講された方々にも、ぜひこの種を受け取ってほしいと思ったのでした。
在りし日の玉腰さん。(課題作品の撮影で、立川の「さんきゅうハウス」を取材。三脚で撮影しているのが玉腰さん)。
課題作品の編集作業中。
講座最終日の打ち上げにて。
トゥルシーの種は参加者全員分用意し、それ以外の野菜の種は、プランターなどでも栽培しやすい野菜を多めに、場所を取る・支柱が必要など手間のかかる野菜を少なめにそろえました。
チャックつきのビニール袋がずらり並ぶ様子は、なんだか押収された輸入禁制品のようですね^^;!
トゥルシーの種。
こちらは、自家採種したサニーレタスの種。サニーレタスは寒さにも強く、肥料もほとんど不要で、栽培が容易なので、こちらも多めに用意しました。
インゲン、沖縄島オクラの種。
日本ホウレン草、神田小菊カボチャの種。
のらぼう菜、奥武蔵地這え胡瓜、万願寺唐辛子の種。
野菜によって撒き時や栽培方法は違いますが、さらに、同じ野菜でも「品種」が違えば、撒くタイミングや栽培方法は異なります。なので、野菜ごとの説明と栽培方法を書いた紙も用意しました。
・・・つい、野菜の話ばかりになってしまいましたが(汗)、本題の作品発表会に話題を戻します。
発表会の会場は、シビルの3階。(シビルは、会員・一般向けに、良心的な価格で貸室をしています。部屋によっては、ピアノやキッチンの使用も可能です。詳しくはこちらをご覧ください)。
初めに、司会・進行役の萩原さんより、作品発表会の趣旨が説明されました。
味のある、手書きのプログラム。今回を「第一回」とし、発表会の後半で「今後に向けて」「次回開催日」「会の名称」などと記されているのが、素晴らしいですね(^^)!
各作品の上映前に、その作品の制作者より、作品について簡単に紹介してもらいます。
上映の様子。
この日上映された作品の中には、その後YouTubeへアップされたものも。以下、ご紹介します。詩の朗読と、飛行機のモノクロ映像がマッチし、独特の雰囲気を醸し出しています。
『鳥の創世記1024』(作者:mahouprinさん)
上映作品を観ながら、私は気がついたことをあれこれメモしていました。「自分のことはさておき」ではありますが(^^;)、「こうすればもっと良くなる」「もっと見やすくなる」等のコメントを中心に。
現在の私は、自作の編集作業に専念しているため、今年はワークショップを開講していません。「他人の映像を批評的に鑑賞する」という行為が久しぶりだったので、最初の方に上映された人のコメントが少なく、後半で上映された作品のコメントが多くなってしまいました・・・。
映像ワークショップの「カン」を忘れないためにも、2~3年に1回はワークショップを開催するのが良いかもしれないです(^^;)
私からのコメントのあと、他の参加者の方々からも自己紹介やコメント・感想などが話されました。
この日は、フリーの映像ディレクターで、ビデオアクトのスタッフもされている小林アツシさんや、日野市で「つながるシネマ」という、主にドキュメンタリー映画の上映会を開催されている谷章子さんも参加してくださり、作品に対する感想やアドバイスなどをいただきました(谷さんについて以前ご紹介した記事はこちら)。
萩原さんの娘さんで、役者の萩原ほたかさんは、「桃太郎」の一人芝居を披露! なんと、日本だけでなく、世界各地で、その土地の言語で「桃太郎」の一人芝居をされているそうです!!
萩原ほたかさんの「桃太郎」映像:
昨年秋には、ネパールの小学校、孤児院、図書館などでお芝居をされてきたそうで、その報告会を2月24日(日)に立川のLalalaで開催するそうです。詳細は以下をご覧ください。
この日は、映像作品の上映あり、お芝居あり、美味しいたべものあり・・・と、盛りだくさんの作品発表会で、私はイチ観客としてもとても楽しかったです。
ところで、萩原さんはその後なんと、「はるよまま」としてユーチューバー・デビューをされました!!
記念すべき第1回目の投稿はこちら。
今月開設したばかりのチャンネルですが、萩原さんが投稿した動画は既に10本を超えています(一部、「限定公開」の作品もあり)。投稿した動画を萩原さんがFacebookで共有すると、お友だちから様々なコメントが寄せられ、それらがまた励みになったり、反省材料にもなったり・・・と、試行錯誤をしながら色んなスタイルに挑戦されているのが素晴らしい!!
動画を投稿した後、「前回の流れはイマイチ、との親子会議によりやり直し」として、「インタビュアー失格」という動画を投稿されたりしているのを拝見して、つくづく、映像制作は多くの人に観てもらってこそ上達する、と実感しました。
個人的には、萩原さんがだんなさまと仲良く食事をする様子を撮影され、その動画の説明欄に「ここ来るのに50年、筆舌に尽くしがたい、苦労、くろう、クロウがありました」と書かれているのに爆笑! (説明欄も「作品」の一部として機能しているんだなぁ!)と思ったのでした。
萩原さん始め、今後の活躍が楽しみな方ばかりです。第二回の作品発表会も、今から楽しみです(^^)♪
以上、映像作品発表会のレポートでした!